(※時間枠は小説「攻防合戦」の直後ぐらいのイメージで書きました。
あの後いろいろあって不二が越前家にお泊りする事になった話をイメージ)
真夜中の事
リョーガの突然の帰宅も越前家の皆は快く迎えてくれた。
リョーガに触らせまいと不二にべったりなリョーマ。
結局この日は不二は越前家に泊まることとなってしまった。
夜。
リョーマは不二を自分の布団へと引張りこみ、離すまいと不二の腕を抱く。
不二もそんなリョーマが、嫉妬してくれる小さな恋人が可愛くて仕方ないのだ。
そして夜は更ける。

すっかり寝てしまったリョーマの腕をそっと解き布団から這い出してきたのは不二だ。

リョーマはすっかり眠っている様子…
不二はトイレにでも行くのかと思えばどうもそんな様子ではない。
トイレの前を通り過ぎて、
軋む階段を音を立てないよう細心の注意を払いながら下りる。
向かった部屋、そこにいるのは・・・

不二はリョーガの部屋のドアをそっと開けたつもりだった。
が、いろいろ過酷な旅をしてきたリョーガは直ぐに気付いてしまうのだ。
寝てても物音一つで起きる。
それは常に身の危険に曝されていたであろう証拠だ。
でも、今回のリョーガはずっと起きていた模様…。
「…不二?」
「うん…起こしちゃった?」
リョーガが首のみを入り口に向けると、苦笑を浮かべる不二と目が合う。
首を振ると、肘を付いて上半身を起こした。
「いや…寝付けなかっただけだからよ」
「そんな気がして、来てみたんだけどね」
「入れよ」と、誘われるままに不二は部屋の中へと入った。

同い年二人は星空の下語り合う。
リョーガが寝てたのは一階のリビング?な畳の部屋。
縁側に不二は座って、リョーガは柱に寄りかかる。
話の内容としては主にリョーガの生き様だったり、
それを大人しく相槌を打って聞く不二。
リョーガの話は平凡に生きてた自分と違ってとても新鮮でスリリングな話ばかりだ。
聞き手としては自分と違う世界の話を聞けるのは楽しい。
小説のような非現実な世界を経験した人物が目の前にいるのだから。
けれども不二には何か思うことがあったのです。

一通り話が終わった後、不二はそっとリョーガを抱き寄せた。
「何だよ…誘ってンの?」
昼間は散々ベタベタしてきたリョーガ。
けれどもあれはリョーマをからかう為であって、
本当に不二からお誘いなんてきた日には動揺を隠し切れません。
「…辛かったでしょう?よく、頑張ったね。泣いてもいいんだよ?ボクも、誰も見て無いから…」
不二の意外な言葉にリョーガは驚きを隠せません。
(何を言うかと思えばコイツ・・・)
フと口元に笑みを零すリョーガ。
不二にはどうも調子を狂わせられる様子。
「誰が…泣くかよ……」
目を閉じるとじんわりと目尻から熱いものが込み上げてくるのがわかった。
リョーガさん、思わず泣いてしまいました。
不二の腕の中が、貸してくれた胸があまりにもふんわりと温かくて。
どこか懐かしいその感じ。
人の肌、ぬくもりが、こんなにも温かいのかと。
その間ずっと不二は優しく撫でてあげていました。

実はリョーマさん気付いてました。起きてました。
「この浮気者ーっ!」
って、殴りこもうとしましたが、寄り添う二人を見たらそんな事出来なくなってしまいました。
一人ぽつんと廊下に立ってます。
疎外感。

実はリョーマが立ち聞きしていた事は既に二人にバレてました(お前ら何者だよ)
確信犯です。二人とも。
何だかんだ言ってリョーマ大好きなんです。
「リョーマ…おいで?」
不二に呼ばれて恥ずかしそうに二人の傍に近寄ります。
「チビスケ、悪いな。不二借りてたぜ?」
「…今回は特別に許すよ」
リョーガとリョーマは照れくさそうに笑い合います。
その様子を不二は優しく見つめてます。

「知ってるよ。リョーマも、リョーガも本当は凄くいい子なんだってね。二人とも大好きなんだよ、ボクは」
リョーガは不二に頬を寄せます。
「俺も、不二だってリョーマだって大好きだぜ」
リョーマもそっと不二に体を預けます。
「オレだって…二人よりずっと二人の事好きだし」
リョーマの言葉に不二とリョーガは笑みを見せます。
敵わないな、と。
そのまま、3人は寄り添って、夜が明けるのを待っていたのでした。
終わり。
ネタ帳でこっそり連載。
何だかんだほのぼので終わってしまった…!
文章はこのページ作成時に後から打ったものだがなんか雰囲気妖しいって!
夜、二人きりで語りあうシチュは妖しさ満点です(鼻血/オイ)
最後のコマ見事にリョーガのチョーカーとうか健康グッズを描き忘れてます。
終わってみれば不二先輩いいとこ取りに(笑)
両手に花とはまさにこの事!しっかりと手の置き場所も確保してますがな。
不二リョガリョだったんですねコレ!!
もう3人が幸せならそれでいいです。何でもいい!
当初は攻防合戦の続きとして小説で書くつもりだったんですが、
萌えが先立つと絵が書きたくなる性分らしくてこのような結果に・・・(痛)
まさしく私の萌えの吐き出し所ですね(萌えてる人がいるのか気になるんですが!)
pic:05/04/17〜24
up:05/12/23